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今回はちょっとととのか(彼女と彼女と私の七日)制作裏話的な側面もあるので、そういうのが嫌な人は見ないほうがいいかもしれません。
私は、自分の作品のレビューについては見つけたらとりあえず読みます。どんな評価をされているのか気になるので。
で、レビューってのは制作者に対する責任なんて持ってないものと思ってます。だから、あからさまな誹謗中傷の類でない限りは、何が書かれていようと特に反論したり意見したりする気はありません。
そういうのは作り手の事情なんて省みずに自由に書かれるべきです。レビュアーさんの側にも本人の指針に従って配慮する部分があるでしょうから、それで十分と思います。
でも個々のレビュアーさん、感想者さんに向けて、という形ではなくとも、私にも制作に対して自分なりのスタンスとか見解とか、そういうものはあります。
なので、レビューを見てて刺激された部分をここで一つ。
エロシーンについての話。
正直何が正解なのかわかっていません。ウチの作品に限らず、批判も評価もいろいろ見るけれど、ぶっちゃけそれは全部その人個人の嗜好にしか見えず。
書き方が悪くて伝わってこないという意味じゃなく、そもそもの話、エロってのは究極的には個人個人の嗜好でしか良し悪しを判断できないものなんじゃないかと常々思ってます。
だから私は自分の感性に従って、ととのかのエロシーンに関してはあまり語り手キャラの雰囲気とか思考形態とかを加味せずに書こうとはじめから決めていました。客観視点のエロでそれをやるとエロく感じないからです(実は窃視は全く好きじゃない)。最後のエロは主観で行われるものでしたから、そこはまた少し変えました。
多くのユーザーさんがエロシーンと日常シーンで文体の違いを感じただろうと思います。エロくないエロシーンほど無駄なものはないというのが持論でして、そこは作品全体の雰囲気をぶち壊しにしたとしても譲れないポイントでした。
うまくやれる人は自然にやれるんでしょうから、私が未熟なだけってのは大いに認めます。
ちょっと脱線しますが、私の場合、スキップされないエロシーン、読み飛ばされないエロシーンが書きたいというのが根底にあります。どれだけ作品の空気と調和したエロが書けたとしても、スキップしたくなるようなものなら何も意味がないと思うわけで。
なのでエロ物のプロットを立てるときは、エロの導入はなるべく物語から切り離さないように、エロがなければ物語が成立しないように、と心がけます。
なんというか、物語は物語、エロはエロ、という広く使われている手法にケンカを売りたいんですよね。
とか言いつつ、この辺はちょっとうまく言葉にできない部分なのでこの話題は終わりに。
正直まだ自分の中での理想形が見えていないのです。エロがあるからこそ表現できる作品の空気感を味わわせる、みたいな小説が私はものすごく好きなんですが、じゃあそういうのが書きたいのか?って言われるとそれも何か違う気がしていて。
閑話休題。
結局何が言いたいかというと、エロシーンうまく書けるようになれよ、って注文に応えるのはすごく難しいってことです。何をもっていいエロとするのかがそもそもあいまいなわけで。
ここをこうしたらエロくなるとかのノウハウは、まぁあるんでしょうけど(自分の中にも一応はある)、物語の面白いつまらない以上に、受け手の嗜好に大きく左右される部分なんじゃないかと。
私は文筆で食ってく気はサラサラ無いので、多くの客が取れるエロよりも、私と嗜好が一致している少数の人に喜んでもらえるエロを書きたいと思ってます。今後もこのスタンスを崩す気はありません。
もちろんうまくなりたいとは思うから、批評批判はしっかり受け止めるけどね。
と長々書いたけど、どっちかというと文章より絵がうまくなりたい。
だからまぁ、文章に関しては片手間レベルを超えないんだろうなぁと冷静に考えてたりもします。